ちゃぶ台の上の小さな旅

A small trip on a small table in a small house on a small island in Japan

【北海道】根室 貝殻島近海産 棹前昆布

北海道根室産 わやらか早煮昆布
販売者  株式会社 ぎょれん北光

棹前(さおまえ)昆布とは、北海道の釧路・根室地方で通常の昆布漁の時期よりも早く採取する若い昆布のことを言うそうです。


身が柔らかいので煮上がりが早く食べるのに適しているため、昆布巻き、おでん、佃煮などに多く用いられるようです。



はさみで短く切ってみました。
通常の昆布よりもやや薄く、いくらか柔らかい感じです。
表面に白く粉が吹いているのは旨味成分ですね。


あとで煮て食べますが、その前に出汁をとってみましょう。


作った出汁はそばのかけつゆに。
もちろん、出汁に使ったあとの昆布も刻んで添えます。

昆布出汁の利いた甘口の北海道風そばつゆにしたかったので、みりんや砂糖をいつもより多めに加えています。


残った昆布は、あえて残しておいたそばつゆで煮て酒のつまみに。
広島県三原市のお酒「醉心」で楽しみます。
おせちの残りの伊達巻や栗きんとんも酒のつまみとして頂いております。


おいしかったので、後日うどんの出汁と種物にも使いました。


棹前昆布の煮物。
佐賀県牛津の丸天と一緒に炊きました。

そしてこのときは石川県金沢市のお酒「福正宗」で頂きました。
この日は能登半島地震から間もない2024年1月前半。ささやかな復興支援のつもりで金沢のお酒を買って参りました。


棹前昆布、ねぎ、油揚げの炒め煮。
この日のお酒は長野県木曽の「七笑」です。


棹前昆布を軽く煮てから豚肉やねぎと一緒に炒めたもの。
こんどは土佐のお酒「豊麗 司牡丹」です。
薬味は小笠原諸島の硫黄島唐辛子を使った激辛七味です。


お吸い物にも棹前昆布。
いい味の出汁がとれました。
この日のお酒は伊豆諸島・八丈島の焼酎「情け嶋」の「芋」です。

昆布巻きや佃煮にしたらおいしいだろうと思うのですが、なかなか手間がかかりそうなので実行には移せませんでした。


それでも我が家なりに、おいしさを十分に堪能できたのではないかと思います。



この棹前昆布は根室市の貝殻島近海で採取した産地限定品だそうです。

なるほど、ここか。
納沙布岬沖の珸瑤瑁水道ですね。


しかしこの島はロシアが不法占拠している、いわゆる北方領土の一部ではありませんか。
もし昆布漁に拿捕の危険が伴うものであるとすれば、理不尽で腹立たしいことです。


貝殻島には灯台があるそうですが、もしかしたら私はその貝殻島灯台を見たことがあるのかもしれません。


1994-09-10  根室交通バス 整理券

かつて納沙布岬の北方領土資料館を訪れた際に乗ったバスの整理券です。
なぜか手元に残っていますが、どうやら当時の私は降車の際に整理券を料金箱に入れなかったようです。


北方領土資料館の望遠鏡を覗きながら北方領土の島々を眺めた記憶がありますから、きっと貝殻島灯台を見ているはずです。


2004-07-29  北海道道142号  根室市別当賀


2004-07-29 北海道道142号 根室市東梅付近

根室は何度か訪れたことがあるのに、道路の写真が2枚だけでまともな風景写真を撮っていないのが、いかにも若い頃の私らしいなと自分でも思います。


それでも根室の町並み、駅、納沙布岬、風連湖などなど、私の記憶の中にはしっかりと残っています。


写真はなくても、こんなものなら残っています。
2004-07-31  セイコーマートうちやま歯舞

北海道と言えばセコマ(セイコーマート)。
当時の私は根室半島の先端に近い歯舞3丁目のセコマに立ち寄り、北海道の飲み物であるガラナエールを買ったようです。


1994-09-10  歯舞郵便局の消印

自宅あてに投函したはがきの消印です。


根室半島の先端部はかつて北海道花咲郡歯舞村(はぼまいむら)という自治体であり、北方領土の歯舞群島はその歯舞村に属する島々であることから名づけられたものであるようです。
今は根室市の一部になっていますが、歯舞の地名は健在です。

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